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難病と理工系

筋肉が骨になる病気(FOP)の話をテレビで見た。難病の人が議員に働きかけて、難病認定がなされたということである。それにより研究が進むそうである。すばらしいことである。

あまり認識されていないかもしれないが、理工系こそが医学の進歩の鍵を握っている。理工系の地位向上運動は、科学技術水準を全体的に引き上げ、ひいては難病の人を救うことになる。科学技術の進歩により、人類の科学技術水準を平素から上げておくことが、難病の人を救うことになるのである。

FOPの場合、原因となる遺伝子が特定されたそうであるが、これは遺伝子工学の進歩による。難病の研究は難病の研究だけではなしえない。基礎的な研究の積み重ねの上に、難病の研究がある。

そして、遺伝子工学の発展は、化学分析技術、コンピュータ技術の発展に支えられており、それらは材料技術、電子技術など数多くの理工系の科学技術に支えられている。平素から全科学技術分野にわたって、科学技術の振興が重要である。

医学だけではなく、全科学技術分野が医療に関係しうることは、以下の記事でも述べた。

ゲノム創薬と分子標的薬
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