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中年、晩年に輝く理系

中年、晩年になっても、技術が大好きで、いつも面白いことを追求している輝く理系が存在するだろう。そのような輝く理系の中年、晩年の存在は、理系の地位向上についてヒントを与えるものではないだろうか。

科学技術の専門化、細分化が進み、専門化、細分化により隣の分野のことが分からなくなっていく側面もあるが、ある狭い分野を深く探求していくことが他の分野の理解につながっていく側面もあるのではないだろうか。

中年、晩年になっても、若い頃と同じように夢をもって科学技術に取り組んでいく理系の中年、晩年の可能性を考えていくことが、理系の地位向上につながる一つの道筋かもしれない。

理系の中年、晩年について自由に考えをめぐらせることにより、各人が理系の中年、晩年について考えてみることも必要ではないだろうか。

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地震研究の重要性

日本において、地震関係の技術や研究は重要である。なぜなら、日本が世界の地震研究に貢献することにより、多くの国の人の命が救われる可能性が高いからである。

人類の科学技術水準を支える役割は、米国が担ってきた。これが、米国が世界でリーダーとなっている理由である。

しかし、米国は、カリフォルニア州など一部で地震があるが、大半の地域は地震多発地域ではない。

地震技術、鉄道技術(たとえば新幹線)等では、特に日本の科学技術の発展が、人類の科学技術水準に大きく影響するのであり、日本の役割は極めて重大である。

地震の研究を進めるために、優秀な人材を地震研究に割り当てる必要がある。そのためには、研究者、技術者の地位を向上させることが重要となるだろう。

地震や鉄道など、日本の科学技術の発展が人類全体の科学技術水準に大きく影響する分野では、特に研究者と技術者の地位向上を重視する必要があるだろう。

そして、地震対策技術を世界各国に輸出して、世界に貢献していくことが重要となる。

地下空間と理工系

ビルの地下等には、理工系の支援網が築かれている。

災害時の対策などの支援体制が存在する。理工系の力がそこにはある。

地下空間には、建設業を初めとする理工系の技術の結晶がある。

リニアモーターカーと理工系

リニアモーターカーは理工系の技術の結晶である。

鉄道技術は、アメリカが鉄道を重視していないので、日本、フランス、ドイツ等が支えている。人類に対する責務を日本は負っているのである。

その意味で、リニアモーターカーは、世界の鉄道技術の観点から重要である。営業運転には色々な考慮が必要であろうが、少なくとも研究開発への多大の資金投入は怠ってはならないであろう。

営業運転にあたっても、リニアモーターカーが実現することが鉄道技術の進歩に与えるプラス面を計上して考えるべきであろう。リニアモーターカーの技術者、研究者の士気を上げていくことが重要である。

魚の養殖の技術

魚の養殖の技術は大きな可能性を持っている。

養殖については、コストを削減するために狭い生け簀にたくさんの魚を入れたり、抗生物質を過度に使うなどの方向ではなく、魚をできる限りよい環境で飼育し、高級品として出荷する方向が望ましいだろう。

高い技術者倫理に基づいて、科学技術の力を結集して天然を超える良好な環境を作り出し、天然物を超える付加価値を生み出すことが重要だろう。

天然物が高いから魚をあたかも工業製品のように大量生産して安いものを提供するのではなく、技術者倫理の観点を考える必要があるだろう。

漁業関係の技術者、技能者が、誇りと高い技術者倫理を持って仕事をすることが、漁業関係の技術者、技能者の地位向上につながるであろう。

能登半島沖の地震・津波と災害対策技術

能登半島沖で地震があった。震度6強だそうだ。地震発生から全テレビ局でいっせいに地震情報を流し、津波についても迅速に情報が流された。

これは決して当たり前のことではない。技術の発展してない国では、地震があっても情報が迅速に伝わらない。津波警報も出ない。津波の発生を迅速に検知できない国もあるのである。科学技術の大切さが分かる。

地震や津波に対する情報網と救援活動は、理工系の技術の勝利である。たとえば、日本の地震波観測技術等は世界最高水準である。情報ネットワーク技術も発達している。その他、災害救助技術、輸送機器技術など多くの技術が使われている。

国のどこかで災害が起こったとき、災害を迅速に検知し、あらゆる手段を採れるのは、技術の進歩した本当に豊かな国だけである。それを支えているのが理工系の技術の力と、日本の文化力なのである。

日本は、地震研究、津波研究を進め、災害対策技術を世界各国に輸出し、世界の国に貢献しなければならない。そのためには、災害関係技術に携わる理工系の人々の地位向上が役立つであろう。

技術者倫理と研究者倫理

技術者の倫理を高めることは、技術者の地位向上にとって重要である。

技術者は、高度なプロフェッショナルとして、倫理感を持って仕事を行なうことになる。この点で、医師と変わることはない。技術の重要性は、医療行為の重要性に匹敵する。技術的な問題があれば、事故が起きて人命にかかわることも珍しくない。

研究者の倫理も重要である。研究者も、高度なプロフェッショナルとして、倫理観を持って研究を行なうことになる。この点で、医師と変わることがない。研究の重要性は、医療行為の重要性に匹敵する。研究が短時間に人命にかかわることは少ないかもしれないが、研究は人間の未来を変えていく力がある。長期的な影響力は何よりも大きいものがある。

高い技術者倫理、研究者倫理に基づき、技術者、研究者が高い地位を獲得していくことが重要である。高い倫理感は、社会の技術者、研究者への信頼を高め、地位向上につながっていく。

科学者の地位向上

科学者(研究者)の地位向上は、重要である。

科学者の場合、基礎研究が多いため、政府の役割が大きい。科学技術関連予算を増やし、日本は、科学立国に邁進すべきである。

科学者の地位向上にも、理系離れは悪影響を与えている。

優秀な科学者の卵が、理系に進むことが重要である。そのためには、科学者の待遇は高くなければならない。

科学者は世俗的な欲求が少ないので給料は低くてよいという考えが日本に広まっている。しかし、科学者にも色々な人がいるので、このような見方は一面的である。

色々なタイプの優秀な人材が、科学者を目指すことができるように、科学者の給料は高くなければならない。また、家庭が貧乏な者が、科学者を断念することがないように、奨学金の充実が重要である。

科学者は、理系ばかりではない。人文科学、社会科学の科学者も、重要である。自然科学の科学者と連帯して、科学者の地位向上を図る必要がある。

日本が、世界最先端の科学立国を目指すために、科学者の連帯が重要となる。日本が、世界で一番科学が進んだ国と言われるようにならなければならないのである。

技術者、研究者の待遇改善

技術者、研究者は、日本の運命を支える極めて重要な立場にいる。

それにもかかわらず、理系離れが生じているのは、専門が高度化し、多くの勉強を一生し続けないと技術の進歩についていけないので、苦労が多いわりに、あまり報われていないという印象があるからだろう。

専門が高度化した分は、技術者の待遇が上がってよいはずである。昔の技術者より、今の技術者の方が待遇が良くてもよいはずなのである。

しかし、社会が技術者、研究者に報いる方法は、技術ほどはかわらない。技術が2倍高度化しても、2倍の給料をもらえるわけではない。だから、文系の人の方が次第に有利になっていく。理系の人は、高度な勉強をしても、待遇が上がらない。

待遇÷勉強の高度さを、待遇指数と呼ぶと、理系待遇指数は、文系待遇指数よりも、圧倒的に悪くなっている。この傾向は、技術の進歩とともに加速していくのである。

学生も、安易に流れるわけでは決してないだろうが、あまりの待遇指数の違いに、理系に進むのに二の足を踏んでいるのであろう。

理系の学生は、どんなに勉強をしても、文系には待遇で及ばないことを肌で感じ取って、理系離れをしているのである。

技術者、研究者の地位の向上は、技術者、研究者のためだけではなく、将来、理工系に進もうとする学生のためにも重要である。
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