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脚気と結核 − 2大国民病の克服

脚気と結核が2大国民病であった時代がある。日本人の多くが、脚気と結核によって死んでいった。エイズなど現在恐れられている治療の難しい病気よりも、はるかに多くの日本人が脚気と結核によって死んでいったのである。

現在では、脚気と結核でそんなに多くの人が死んだのかいぶかしく思う人もいるかもしれない。現在の2大国民病を強いて挙げれば癌や心臓病ということになるであろう。癌や心臓病で多くの人が死ぬことをいぶかしく思う人はいない。

しかし、将来の日本において、なぜ癌や心臓病で死んだ人がいるのか多くの人がいぶかしく思う時代が来なければならないだろう。

将来は、たとえば細胞の分化を制御できるようになり、癌が治るようになってほしい。また、たとえば血管を修復して心臓病を治すようになってほしい。

それらの技術がどこから来るのかは分からない。たとえば、iPS細胞など細胞の分化の基礎研究は重要であろう。しかし、多くの科学上の発展が、思いもよらない方向から来ることがあることは重要である。科学技術の全体的な発展が望まれている。

脚気と結核の2大国民病の克服という科学技術の輝かしい勝利を過小評価してはならないだろう。科学技術の発展による人命救助に向けて理系の貢献が望まれている。

難病と科学技術投資

難病の解決には、科学技術投資が重要である。特に、難病にかかっている人が少ない場合、企業は難病の研究開発投資をしても回収できないとして積極的にならない危険があるだろう。国を挙げて科学技術に資金をつぎ込むことにより難病の研究を進める必要があるだろう。

難病に限らず、病気、事故、老化から人々を救うために、人類の科学技術水準を全体的に高めていかなければならないだろう。

脚気など、過去に難病とされた病気を人類は多く克服してきた。科学技術の水準を全体的に高めていくことによる人道支援を行なわなければならないだろう。基礎研究も含めて、国を挙げての科学技術投資が必要である。

科学技術の発展は最大の人道支援

科学技術の発展は最大の人道支援といえるでしょう。

たとえば、人類の歴史を見ると、平均寿命の伸びに最も貢献しているのは科学技術の発展によるものではないでしょうか。

飢饉の村を救うなど色々な人道支援がありますが、世界と日本の貧困の緩和に最も貢献しているのは、人類の歴史を振り返れば、科学技術なのではないでしょうか。

飢饉の村を援助物資により救うことは大切でしょう。しかし、科学技術の発展は、飢饉の村を援助物資により救うよりも永続的に飢饉の村を救っていくことができるでしょう。江戸時代の飢饉の村は、現在の日本からは一掃されてしまいました。

科学技術の発展により、多くの人命が救助されてきました。

これは医学の発展ばかりではなく、科学技術全体の発展によるものでしょう。

たとえば、エジソンの電球は、1人の医者が救えるより多くの命を救ってきたでしょう。燃焼による火事による人命損傷をはじめ、手術室を電球で照らすこと、暗い場所での作業を安全に行なうことなどによる人命救助の効果もあったと思います。

科学技術の発展は最大の人道支援ということができるでしょう。

謹賀新年 2008年は科学技術の飛躍の年に

明けましておめでとうございます。

日本の状態については暗い話題もありますが、日本の科学技術力を高めていくことで明るい未来がひらけていくと思います。

そのためには、斬新な科学技術の発展策を練っていくことが重要と思われます。

2008年が日本の科学技術の発展の年となることを願っています。

関連リンク
2008年 科学技術の発展に向けて
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