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多様な理系の多様な価値観

理系の地位向上といっても、多様な理系は多様な価値観を持っており、その抱くイメージは人により異なっている。

たとえば、職場での出世が地位向上であると考える理系がいる一方で、職場で出世するとわずらわしいので職場で出世しないで研究を続けられることが地位向上であると考える理系もいる。

金銭面の待遇が重要であると考える理系がいる一方で、金銭面のことを言うのは理系らしくないとして金銭面の待遇の向上を言うのを嫌う理系もいる。

多様な理系の多様な価値観を見るとき、価値観が違っても、理系の地位向上をするという点で一致点を見出していくことが大切であると感じる。

多様なヨーロッパの国々も、それぞれ考え方や価値観は違っている。しかし、ヨーロッパ連合を作ったことにより、ヨーロッパの地位は向上した。

アフリカの国々も、内戦や内部対立をやめてアフリカ連合としてまとまっていくことができれば、地位を向上させることができるだろう。

理系のいない世界

理系のいない世界を考えることは難しい。

本当に理系がいなかったら大変なことになるだろう。

理系が少なくなっていったり、優秀な理系が少なくなっていくだけでも、社会に色々な問題が出て行くだろう。

理系のいない世界について考えをめぐらせることにより、理系の大切さについて考えてみることも必要ではないだろうか。

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理系小説ー日本から理系がいなくなったら

技術者、研究者と人命救助

技術者、研究者が人命救助に重要な役割を果たしていることは見逃されがちである。

長期的に見れば、人類の平均寿命の延命は、科学技術の発展によるところが大きく、技術者、科学者の貢献は明らかであろう。

もし、歴史上、技術者、科学者などの理系が存在せず、官吏、文官などの文系しか存在しなければ、科学技術は発展せず、現在でも原始的な生活を余儀なくされ、感染症、災害等の危険におびえなければならないだろう。

技術者、研究者が科学技術を進歩させることにより、人命が救助されていく。理系の人命救助に関する貢献は大きいといえるだろう。

理系の地位向上による人命救助

競争力と理数系

日本の競争力を高めるために理数系の教育、研究に力を入れることが重要ではないだろうか。

米国も理数系が国際競争力に重要であることを重視している。

理数系の研究や教育に力を入れることは国際競争力を増加させるだろう。科学技術は、経済に重要であり、国際競争力の基盤となっている。

理数系の研究や教育が、国際競争力との関係で議論されることが重要ではないだろうか。

second lifeと理工系

second lifeという三次元仮想空間に入ってみた。Web2.0の次の技術と考えている人もいるようだ。

このような技術は日本ではあまり注目されてない。何ができるのかに疑問を持つ人もいるだろう。しかし、将来性は豊かだろう。

このような会社は、アメリカの西海岸で生まれる。アメリカの西海岸は理工系で大きな報酬を手にする人も多い。シリコンバレーなど新しい技術でベンチャーを立ち上げる人も多い。

日本の理工系の地位が低いことにより、このような新技術の開発で遅れをとってしまうとすれば問題であろう。

科学技術の進歩

科学技術の進歩は、理工系の地位向上の大きな理由となる。

科学技術の進歩により、インターネットのブログもできるようになった。

ブログで科学技術の進歩に反対している人もいるかもしれないが、ブログは科学技術の進歩の成果である。少し昔は、ブログは存在しなかった。

科学技術の進歩のためには、優秀な人材が科学技術分野に進む必要がある。そのためには、理工系の地位向上が重要となる。

理工系の地位向上運動の目的

理系の地位向上運動は、科学技術の進歩のためのものである。

科学技術の進歩をよいことと考えるか悪いことと考えるのかは、人それぞれであろう。価値観は人によって違う。

しかし、仮に科学技術の進歩を肯定する場合、次に「科学技術の進歩を促進させるためには、理系の地位を上げる方がよいか下げる方がよいか」という命題の答を出さなければならない。

これは、検証可能な命題である。少なくとも理系離れが生じてしまうのであれば、科学技術の進歩を阻害することは自明であろう。

日本は、科学技術立国を採っている。国としては科学技術の進歩を肯定する立場である。金融立国、資源立国、農業立国、観光立国など他の有力な手段があれば、日本が科学技術立国を捨て去ることができるかもしれないが、日本が科学技術立国を捨てられるほどの代替案は今のところ示されていない。

日本は科学技術立国を推進しているのに、理系離れが生じているのである。これは深刻な矛盾ではないだろうか。

理工系の地位向上運動の目的は、科学技術の進歩にある。自分の地位を上げてほしいというだけの私利私欲の運動ではないのである。

環境問題と理工系

科学技術の進歩は、環境問題の解決に重要である。

科学技術の進歩を敵視する者は、環境問題は科学技術により引き起こされたと主張する。そして、科学技術の進歩を止めることこそ、環境問題の解決であると主張する。

しかし、科学技術の進歩を敵視するのは正しい態度ではないのではないだろうか。原始的な暮らしに戻ることは現実的ではない。

そもそも、科学技術の進歩こそが、環境問題を突き止めたのである。たとえば、公害は、科学者によるメカニズムの研究なしには食い止められない。

科学技術の進歩が、環境問題の解決につながる。これは、科学技術が進歩した国と、そうでない国で、いずれが環境問題が深刻かを考えれば分かるであろう。

日本は、環境問題を解決する環境技術により世界に貢献しなければならない。環境問題の解決に向けて、科学技術を進歩させるべきであろう。

理工系の地位向上が重要となるゆえんである。

タミフルと理工系

タミフルはインフルエンザの薬として有名である。

タミフルは、コンピュータの力の助けを借りて実現されたものであり、まさに理工系の力の結晶といえるだろう。

タミフルを服用して助かった人は、お医者さんに感謝して、理系の地位は低くてよいが、お医者さんだけは地位が高くてよいと考えるかもしれない。

しかし、実際には、タミフルの実現には、医学、薬学、化学、生物学等だけではなく、コンピュータ技術が必要であり、それを支える電気、電子、半導体、物性、材料等の多くの技術者、研究者が少なくとも間接には寄与しているといってよいだろう。

タミフルは、新型インフルエンザの脅威に対する対抗策とされている。新型インフルエンザについては不明な点があるが、仮にタミフルがウイルスの増殖を少しでも足止めし、免疫系の対応が整うまでの時間を稼げれば、多くの人々の命を救う可能性があるだろう。

副作用等については今後の調査研究が必要であろうが、タミフルが、人類のウイルスとの戦いにおいて、科学技術の進歩を実現した画期的な発明であることは忘れてはならないだろう。

科学技術は全体として発達するものであり、医師を除けば理系の地位は低くてよいという考え方は、科学技術の進歩を遅らせてしまうであろう。

ゲノム創薬と分子標的薬

ゲノム創薬と分子標的薬は大きな可能性を持っている。

分子の3次元立体構造をコンピュータで解析し、ウイルス感染に効く薬や副作用の少ない抗がん剤やなどを実現する。これらの研究は、薬学、医学だけでなく、多くの分野の協力が必要である。

ゲノムの解析には当然コンピュータが必要である。ゲノムの情報は大量であり、近年の記憶デバイスの進歩が貢献している。また、分子の3次元立体構造の計算には多くの計算量がかかる。これも、半導体素子の進歩が貢献している。

分子の3次元立体構造を解析するのに十分な性能のコンピュータができたのは、実は電気、電子、半導体、物性、材料、化学等の技術者、研究者のおかげである。

ゲノム創薬と分子標的薬は今後の医療を変えていく力がある。研究費をつぎこむ必要がある。また、バイオベンチャーの支援も必要だろう。

ゲノム創薬と分子標的薬で命が助かった人は、お医者さんに助けてもらったと考えるかもしれない。しかし、ウイルス疾患の治療や転移がんの治療は名医の技では限界がある。科学技術の進歩により、ゲノム創薬と分子標的薬を開発し、ウイルスへの特効薬や、副作用が少なく特異的に効く抗がん剤を開発するなど、研究者の力が重要となる。

この研究者は、医学研究者、薬学研究者だけではない。科学技術は全体として発展するものである。ゲノム創薬と分子標的薬で多くの人の命を救うには、数多くの理工系の人材の努力が必要となる。たとえば、シリコンの単結晶の純度を高めた化学者は、実はコンピュータの実現を通じ、分子の3次元構造の解析を可能にすることで、多くの人の命を救うことに貢献するのである。理工系の研究者は、実は医学研究者であるとも言える。

このように、人々の命を救うという側面からも、理工系の人々の重要性の認識を深め、地位向上への動機としていかなければならないだろう。
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