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タミフルと理工系

タミフルはインフルエンザの薬として有名である。

タミフルは、コンピュータの力の助けを借りて実現されたものであり、まさに理工系の力の結晶といえるだろう。

タミフルを服用して助かった人は、お医者さんに感謝して、理系の地位は低くてよいが、お医者さんだけは地位が高くてよいと考えるかもしれない。

しかし、実際には、タミフルの実現には、医学、薬学、化学、生物学等だけではなく、コンピュータ技術が必要であり、それを支える電気、電子、半導体、物性、材料等の多くの技術者、研究者が少なくとも間接には寄与しているといってよいだろう。

タミフルは、新型インフルエンザの脅威に対する対抗策とされている。新型インフルエンザについては不明な点があるが、仮にタミフルがウイルスの増殖を少しでも足止めし、免疫系の対応が整うまでの時間を稼げれば、多くの人々の命を救う可能性があるだろう。

副作用等については今後の調査研究が必要であろうが、タミフルが、人類のウイルスとの戦いにおいて、科学技術の進歩を実現した画期的な発明であることは忘れてはならないだろう。

科学技術は全体として発達するものであり、医師を除けば理系の地位は低くてよいという考え方は、科学技術の進歩を遅らせてしまうであろう。
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