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ハイテク技術による人命救助

医者が人命救助と関係していることは意識しやすい。

しかし、ハイテク技術の研究者、技術者が人命救助と関係していることは普段あまり意識されていないのではないだろうか。

ハイテク技術の研究者、技術者が医学の発展を支えている点は多く述べてきた。しかし、医学の発展と関係なくても、以下のように人命救助と関係していると思われる。

今後の科学技術の発展は、人命救助に対する大きな可能性を秘めている。

たとえば、風力発電技術、安価な小型コンピュータの技術、人工衛星技術、携帯電話技術、自動翻訳技術などは、人命救助と関連されて意識していない人が多いかもしれない。

しかし、これらのハイテク技術が発展すれば多くのことが成し遂げられる可能性がある。

たとえば、発電所がないような発展途上国で、小規模な風力発電により電気を起こしてコンピュータを駆動する。

そして、発展途上国に、安価な小型コンピュータを配布し、人工衛星を用いた携帯電話を用いてインターネットに接続できるようにする。

そして、インターネット上の情報をその国の言葉に自動翻訳して見られるようにする。

これらは、現在の科学技術水準では難しいかもしれないが、今後の科学技術の発展、たとえば自動翻訳の精度の向上などにより、実現可能なのではないだろうか。

このようなことが実現すれば、発展途上国の人は、インターネット上の莫大な情報に、その国の言葉でアクセスできるようになるだろう。

そうなれば、医療知識、衛生知識などの普及を促し、教育水準の向上により、多くの人命救助へとつながっていくだろう。

このように、ハイテク技術の研究者、技術者が科学技術を発展させることが人命救助と関係していることを多くの人が意識していくことが、日本の科学技術の発展に役立つのではないだろうか。

医者は日本で治療等を行なっている。だから、人命救助は主として日本にいる人が対象となる。

これに対し、ハイテク技術の研究者、技術者が開発した技術は国境を越えて使われる。より国際的に人命救助に結びつく可能性があるだろう。