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医者は理系か文系か

医者は理系か文系かという疑問があるかもしれませんが、一般に医者は理系とされています。なぜ医者が理系なのかについて考えてみます。

人体は物質でできており、物理、化学、生物学の法則に従います。また、人体に影響を与える薬、化学物質、治療機器、診断機器なども、物理、化学、生物学等の法則に従っています。

病院に行けば、薬だけではなく、様々な治療機器、診断機器、器具、化学物質などが使われており、理系の諸学問が医学に大きく貢献していることが分かります。

また、医学は、物理学、化学、生物学の発展の影響を受けます。たとえば、物理学がなければ、X線CT、核磁気共鳴画像法(MRI)、放射線療法などは生まれないでしょう。化学がなければ、各種の治療法は生まれませんし、そもそも人体における薬物の代謝の仕組みも解明できません。

このように、科学技術全体と、医療とは密接に結びついているということができるでしょう。

医者が、科学技術の諸分野の成果を、医療の現場に積極的に取り込んでいくことが、人命救助につながるのではないでしょうか。