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介護企業と介護士の地位向上

介護士の地位向上には、介護企業の地位向上が必要だろう。

一見すると、介護士の待遇が低ければ介護士がやめていくので、介護士の待遇は上がるように思われる。しかし、介護士がやめていったために介護士の地位が極めて高くなったという話はあまり聞かない。

介護士がやめていけば、介護士の待遇が上がるというのは、介護企業の地位が介護士の待遇を高くできる程度に高いということが前提になる。

介護企業に利益の出る構造がなく、介護企業の地位が非常に低ければ、介護士がやめていっても、介護企業は介護士の待遇を上げることができない。ない袖は触れないからである。

逆に、人手不足により、夜勤等が多くなり、待遇はますます低下するということも起こりうるだろう。

介護士が未来をもてませんというCMが流れていたが、すばらしい試みと思う。問題があればできる限り多くの人に伝えた方がよいだろう。できる限り多くの人の関心を集め、みんなで議論をしていくことが、良い解決につながっていくだろう。だまって耐えている人が多いのだろうが、それは日本のためにはならないのではないだろうか。

このような関係は、他の理系企業と他の理系従業員の間にも多かれ少なかれあるのではないだろうか。介護企業を含め、理系企業の地位向上が望まれる。